健康への伴走者、
ウェルネスコーチ・本田たか子

肥満予防健康管理士の資格を持ち、健康サポートのプロとして活動する本田たか子先生。62歳とは思えない若々しいプロポーションと健康を維持し、これまで500人以上の相談者を健康的な生活スタイルへと導いてきた。かつては子育てをしながら、自宅で学習塾を営み、その後ウェルネスコーチへと転身。常に誰かの目標をサポートし続けてきた本田先生の半生と、ウェルネスコーチとしての活動についてうかがった。
誰かの目標をサポートする仕事が好き
ウェルネスコーチとして活躍される前は、どんな仕事をされていたのですか?
「私はもともと、子どもと遊ぶのが大好きだったんです。小学校の先生になりたくて、大学も教員免許を取れる学部を選びました。大学時代は4年間学習塾でアルバイトをして、教員免許も取ったのですが、そこで達成感を得てしまって…(笑)。実際の社会のことも勉強しなければと思い、普通に就職し、OL時代を経て結婚しました。30代前半に2人の子どもにも恵まれ専業主婦をしていたのですが、下の子どもが小学校に入ったら時間に余裕ができたので、何か始めたくなったんです」
――以前の仕事に戻られたのですか?
「いいえ。タイミングよく『自宅で学習塾を開きませんか』っていうチラシが入ってたんですね。とある出版社が主催する教室で、教材や資材は出版社が準備し、研修を受けたら自宅で塾が開けると。先生を目指していた頃の夢を思いだして始めてみると、ありがたいことに最初から17人の生徒さんが集まってくれたんです。小学生を対象に週2日の学習塾を39歳から15年間続けました。最後の5年間は公立小学校の非常勤講師もやってましたので、とても忙しかったのですが、子どもたちを指導するのは楽しかった。でも体力的にも厳しくなってきて、53歳の時に受け持っていた生徒さんの卒業を区切りに、学習塾は閉じることにしました」
――非常勤講師の方を続けられたのですね。
「実はその時、母に末期の大腸がんが見つかったんです。小学校側にも迷惑をかけるので、自宅の学習塾を終えると同時期に、非常勤講師も辞めさせていただきました。全部が一度に終わってしまって、心にぽっかり穴が空いたようでしたね。そしてまた、何かしたいと思い始めたんです」
ウェルネスコーチという仕事との出合い
――ちょうど、お子さんも大学生の頃ですね。
「今では、私も健康を意識した生活をしていますが、その頃は今より4kg近くも太っていました。というのも、娘が短大に通っている間、ケーキ店でアルバイトをしていて…(苦笑)。夢のような毎日でしたが体は正直でしたね。当時の私は『間食を止めれば痩せる』と思っていたんです。でもまったく落ちない。体も重い。自分なりに調整して1kgは落ちても、そこから落ちずに、むしろいつの間にか体重は戻っていくばかり。その時、昔の友人がウェルネスコーチの仕事をやっていることを知って、これは今後を考えたら素晴らしい仕事だと思い、私も肥満予防健康管理士の資格を取ったんです。ウェルネスコーチというのは『食べることを中心にした健康づくり』を考える仕事なんですね。健康や栄養のことを勉強しながら体を整えていくと、3カ月で4kgが落ちました」
――それはすごいです!年齢を重ねるほど、若い時のように体重は落ちませんから…。
「大事なのは体重ではなく、筋肉と脂肪のバランスです。年齢に合わせたタンパク質の量を効率よく摂取する必要があります。筋肉はしっかり保持したまま、脂肪を減らして体重を落とすということは、体から必要のない荷物を下ろすようなもの。私たちウェルネスコーチは、それをサポートしています」
「自分を見える化」し、生活習慣を変えるお手伝い

カンセリングはその人に寄り添うことが大事です
――どんなことからカウンセリングを始めるのですか?
「まず体組成計(たいそせいけい)に乗って、自分の体を数値で『見える化』していきます。現在の体重だけでなく、筋肉量、体脂肪率、内臓脂肪レベル、水分量などが数値として見えてきます。筋肉や脂肪は数字で出されても分かりにくいですよね。体組成計で計測した数値から、左右の手足や体幹部における筋肉と脂肪のバランスが分かるので、それをわかりやすく、かみ砕いてお伝えします」
――「自分の見える化」がスタートラインなんですね。
「そうです。体重だけで一喜一憂する必要はありません。そのほかアンケートを基に、相談者様の生活習慣を洗い出していきます。夜遅い食事、間食、早食いかどうか、睡眠はとれているのか、など。問題点って自分では気づかないものなんですよ」
――太ったり体調が悪い人には、そうなる原因が生活習慣の中にあるのですね。
「みなさん、それは分かっていらっしゃるんですが、「何をしたらいいのか」が分からない。それを私たちが指導していきます。長年のクセを自分で直すのは大変なんです(苦笑)。基本的に計10回指導に通っていただきます。その都度、1時間弱のカウンセリング、体組成計で体の変化を記録し、プロテインを飲んでいただいた後、食生活やタンパク質の取り方、水分、カロリー、デトックスなど、1回ごとにテーマ決めて指導していきます」
――どのくらいの頻度で指導に通うことになるのでしょうか?
「その人の生活に合わせて指導スピードは変えられます。早く結果を出したい方なら1週間に1度。1カ月に1度通ってこられる人もいますよ。年齢は関係ありません。67歳の女性で血糖値の高かった方も、3カ月で目に見えて数値に変化がありました。『どう自分の生活スタイルに落とし込んでいくのか』が大事なんです」
――生活習慣を変えるのは容易ではなさそうです…。
「大丈夫です。だから私たちウェルネスコーチがついているんです。健康になるということは、未来の医療費の削減にもなります。病気を治すのではなく、ならないよう予防していく。ウェルネスコーチとは、マラソンランナーの伴走者のようなものです。別の視点から問題を指摘し、指導し、目標を達成できたら一緒に喜びます!」
プロフィール
本田たか子:1962年生まれ。肥満予防健康管理士の資格を持ち、
ウェルネスコーチとして500人以上の健康をサポート。

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取材編集:BandePress
ライター:ダテハリ新田利恵
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