5月の雨上がり時、
津山市内にあるシーズカフェで
陶芸教室を主宰している
陶芸作家・大塚亜希さ んを訪ねた。


窯出しをした教室生の作品をテラスのテーブルに並べていた。
植木鉢を作ったという女性は丁寧に作品を扱いながら、 多肉植物やサボテンなどを植えてみたいと話してくれ、 他にはお抹茶やカフェラテなどを飲むのにちょうどいいカップも見 せてくれた、 どれもとても可愛らしさがある作品で彼女に似合いそうだと思った 。
真庭市で旅館のオーナーをしているという男性は、 少し渋い色合いの小ぶりな器を見せてくれ、 旅館で料理を盛り付けてお客さんにお出しすると、 ちょっとした話題になって楽しいです、 モーニングに出すカップなどもお客さんに喜んでいただけるように 作っていますとの事。
季節感のある作品を
大塚さんは「季節を感じられる、 例えばお雛様や干支のうさぎなどや、 生徒さんが作りたいものを自由に制作してもらえたらいいなと思っ ています」。テーブルに並んだ器やカトラリー、動物たちは、 それぞれの個性が光る素敵なものばかりだ。
「久米南町や津山市内で3ヶ所ほど教室をしていましたが、 会場になるカフェなどの都合で今はここシーズ1ヶ所になってしま いましたが、 ご依頼いただけたら会社のレクレーションなどのワークショップも します」。との事。
大塚さんは、とても緊張されてお話しをされるが、 そこもまた彼女の魅力。 とても真面目で陶芸は生徒さんたちと真剣に向き合っておられるの だと、パッションを感じた。
「初心者の方には丁寧に説明をしていきますが、 慣れてくると途中でアドバイスするくらいですが、 皆さんとても熱心に楽しく取り組んでおられます」。
お皿やカップなどの制作のほか、 キャラクターものを作るのが大好きという人もいて、 それぞれに制作を楽しんでいるようだ。
教室は和気あいあいと
今日の制作は、まず大塚さんから土を配られ、 思い思いにこねこね。 大塚さんは一人一人に目配り気配りしながら、 声をかけてテーブルを回っている。
先ほどの植木鉢を作った女性には、 植木鉢の下に敷く受け皿を制作中。 お皿の縁の立ち上がりを作成している時に「上をつままず、 下の部分をつまむと割れにくいですよ」とアドバイス。
土からそれぞれに思う形を作って、今日の教室は終わり。 後に絵付けや色付けをして、 美作市にある大塚さんの師匠の窯で焼き上げる。
教室での制作後は大塚さんを囲んで、 和気あいあいとお茶とおやつの時間になるという、 とても素敵な陶芸教室だと感じた。

土と炎のパワーがあるという大塚さんの作品
大塚亜希さんは、高梁市出身、設計やCADの仕事をしながら、 趣味で陶芸をしていた。器屋さんやギャラリーにも興味があり、 子育て中も仕事をしながら、 備前焼やガラス作家など多様な人たちとグループ展をしたり、 陶芸のキャリアを積んできた。
「自然をテーマに作陶していきたい」と話す彼女は、ご自身の「 幸せシリーズ」の作品作りに力を入れている。
「土と炎のパワーで、手に取り、 そばにあると幸せが来ますようにとの願いを込めています」。
“しあわせかえる”や“しあわせおたまじゃくし” などシリーズの作品は多種多彩だが、お金に関することや、結婚、 赤ちゃんなど実際に“しあわせ” が訪れた人からの報告もあったという。
色々イベントに出店予定があるので、 大塚さんを見かけたらぜひ出店ブースに立ち寄ってしあわせを手に 入れてみては。
「コロナ禍で、当分、個展やグループ展ができなかったが、 やっと少しずつできるようになってきているので、 今後もイベントなどに出店しようと思います。 ぜひ立ち寄ってみていただきたいと思います」と大塚さん。

今後の出店予定
5月20日6/4・10日は陶の雑貨& オブジェMASAYUKIさんと赤磐市殿谷170 の熊山英国庭園チケットハウスで展示販売。雨天中止。
5月27、28日に第4回熊山英国庭園お花マルシェ( 赤磐市殿谷170。10:00〜16:00 雨天決行 無料)
6月17日〜 25日は真庭市田原山上2127の普門寺あじさい祭など。
また常設では
真庭市のアグリガーデン(真庭市中396-1)
道の駅くめなん(久米南町下二ヶ1367-1)
で展示販売をしている。
大塚さんの教室や、出店などの問い合わせは。
090-6439-2458 まで。
陶芸作品の注文も受け付けているので、 気軽に相談してみるとよい。

取材を終えて
すらっと背が高く、独特のな雰囲気を持った大塚さん。
ふわっとしていて“宇宙人” と言われることもあるという大塚亜希さん。
インタビューや取材、写真撮影にとても緊張されていて、 なんだか申し訳ない気持ちだ。
きっと彼女は自分なりのルーティーンがあり、それをこなし、 教室の生徒さんたちに気遣いをしたいという気持ちが緊張させてし まったのかもしれない。
教室と言っても、 和やかで大塚さんのほんわかした雰囲気をそのまま表しているよう な風景。男性も女性もそれぞれ楽しんでいる様子がわかる。
大塚さんの教室で作陶を続けて12年という女性は、 毎回休む事なく参加しているという。 自身の制作した作品を自宅で使ったり並べたりして楽しんでいると いう。
今回はオードブル皿を作成とのこと。
大塚さんは、不要なアドバイスはしない、それも彼女の心遣いだ。
そして一本通った芯は強い。
教室の大塚さんは気遣いの細やかな一面を見せてくれたが陶芸に対 する思いは深く、 これからは今までデッサンのように絵を描いていたものを作品にし て、壁面に飾ったり、 オブジェになったりするような作品を作っていきたいとのこと。
「自然が大きなテーマですが、 手に取ったり飾ったりする皆さんの気持ちが安らぐほっこり癒しに なるような作品を作っていきたい」と力強い。
その思いと並行して彼女の作品は優しさあふれ、 幸せが寄ってきそうだ。
(ライター・武本真寿子)
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