
み庵店主の袴田さん、笑顔が素敵です。
“本物のたい焼”を追い求めて『鯛焼み庵』大和市南林間
袴田さんの挑戦と軌跡
南林間駅からやまと根岸通りを徒歩で約7分。焼き立ての香りに足を止める人が後を絶たない「鯛焼み庵」。一匹一匹に思いを込めて焼き上げる袴田さんのたい焼きには、深い人生経験と情熱が詰まっています。そのルーツを辿ると、東北震災、俳優業、そして“あんこ”との出会いという、唯一無二の物語がありました。
震災をきっかけに変わった死生観
「死ぬときに自分の人生をエンドロールのように振り返るなら、やりたいことをやろう。」東日本大震災をきっかけに、袴田さんの死生観は大きく変化します。会社を辞め、役者の道に進んだのもその一歩でした。「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」(テレビ朝日)のドラマでシェフ役に抜擢された経験が、厨房の世界の魅力を知るきっかけになりました。

豪華俳優陣をお見せ出来ないのが残念。左上2番めが袴田さん
甘味処でのアルバイト、そして“あんこ”への目覚め
飲食の経験はゼロ。しかし、祖母と通った甘味処の思い出に導かれるように、役者の傍ら甘味処でアルバイトを始めます。自分の手で素材から製品を作る練習を重ね、あんこ教室にも通いました。素材選びから砂糖、小豆、大納言など、製餡技術を独自に研究。洋菓子工場勤務を通じてサブレやシュークリームなどの手作り技術も身につけました。
技術と想いを積み重ねた修行の日々
和菓子屋で甘味作りと店舗運営を学び、2020年にはたい焼き店で店長を務め、2021年にはかき氷屋で働き修行を積みます。その間、家族の支えに助けられた時期もありました。コロナ禍で工場が閉鎖された頃、『今こそ自分の店を持つ時ではないか』と、たい焼き店開業へ舵を切ります。
“今じゃない”と感じた葛藤と決意
当初はすぐに独立するつもりはなく、かき氷店でも働きましたが、人生の底を感じる中で『年明けには運気が上がる』と信じ、2023年6月を目標に独立を決意。同年6月5日、ついに南林間に『鯛焼み庵』を開店しました。
“本物のたい焼き”を届けたい
『古き良き日本の味と人とのふれあいを残したい』という信念のもと、早朝から自ら餡を炊く袴田さん。使用するのは北海道十勝産の特選あずき。練っている時間が一番好きだと語ってくれました。生地は小麦粉の選定から練り方までこだわり抜き、すべてが手作り。自ら“本物のたい焼き”と呼ぶその味は、薄皮と餡の絶妙なバランスが評判です。


評価される味と広がる挑戦
ホイップ入りのたい焼きも甘ったるさのない濃厚な味が好評。冷やし鯛焼きといったアレンジ商品にも挑戦しています。“たい焼きを通じて人とつながる”ことを何よりも大切にしながら、今日も袴田さんは一匹一匹に想いを込めて焼き続けています。
- 自家製いちご練乳かき氷
- 自家製ほうじ茶金時
- レモンホイップ
- カスタードホイップ
- つぶあんホイップ
- マンゴーホイップ(8月販売予定)
【編集後記】
筆者の鯛焼きの食歴は長く、数々のたい焼きを食べてきましたが、み庵の餡には惚れ込んでいます。NHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で登場する「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ」という言葉を思い出しながら、袴田さんが丹精込めて餡を練っている姿がオーバーラップしました。み庵のたい焼きには、昭和の良き時代を思い出させるような郷愁と、人のぬくもりがあります。手作りの味と心のこもったたい焼きに、これからも多くの人が惹かれていくことでしょう。(取材編集:福原広)

店舗情報
・店名:鯛焼み庵
・住所:〒242-0006 神奈川県大和市南林間4-6-12
・営業時間 夏季は営業時間を変更することがあります。み庵のInstagramでご確認ください。
| 火曜日 | 12時00分~17時00分 |
| 水曜日 | 定休日 |
| 木曜日 | 12時00分~19時00分 |
| 金曜日 | 12時00分~19時00分 |
| 土曜日 | 12時00分~19時00分 |
| 日曜日 | 定休日 |
| 月曜日 定休日 海の日振替休日 |
店舗所在地
鯛焼み庵Instagram

店舗紹介サイト:https://web-m-style.com/mian
取材:バンデプレス






